「Claude Code、なんか話題だな」と思って調べてみたけれど、説明が難しくて途中で閉じた——そんな経験はないでしょうか。
この記事は、Claude Codeを使い始めたばかり、あるいは名前を聞いたことがあるくらいの人に向けて書いています。
AIや「第二の脳」に興味はあるけれど、プログラミングは得意じゃないし、Obsidianって何? という方でも大丈夫です。
難しい技術の話より、「どんな考え方で始めればいいか」を中心に書きます。
最後まで読み終えたとき、少し視界が開ければ十分です。
【参考動画】
目次
「第二の脳」って、結局なにをしてくれるのか

「第二の脳(AI Second Brain)」という言葉、初めて聞く方も多いかもしれません。
難しそうな名前ですが、考え方はとてもシンプルです。
第二の脳というと大げさに聞こえますが、最初は「散らばったメモを一か所に集めて、AIに読ませやすくする」くらいで十分です。
自分専用の「覚えておいてくれる・探してくれる・整理してくれる・下書きしてくれる」仕組みのことです。
たとえば、ブログのネタ帳を読ませて「今の自分に合いそうな企画を3本出して」と頼んだり、商談メモをまとめて「次回の切り返し案を考えて」と頼んだりする。
そんな使い方の延長線上に、第二の脳があります。
記憶や判断を「外に置く」という発想
人の頭は、何でも覚えておくことより、考えることや選ぶことに使ったほうが力を発揮しやすいものです。
だから「記録する」「整理する」「検索する」といった作業をAIに任せることで、自分は本当に考えることだけに集中できる——それが第二の脳の基本的な発想です。
ただし誤解しないでほしいのですが、これは「何でも全自動にする魔法のシステム」ではありません。
AIが勝手に全部やってくれるわけじゃない。
自分の知識や判断をAIが参照しやすい形に整えておくことで、AIがより的確に手伝ってくれるようになる、そういう仕組みです。
AI活用の本質は、ツールを増やすことではなく、自分の思考や記録の流れを整えること。まずこのイメージを持っておいてください。
Claude Codeは"コードを書く人だけの道具"ではない
Claude Codeは、AnthropicのAIアシスタント「Claude」を、会話だけでなくファイル整理やちょっとした仕組みづくりにも使いやすくしたツールです。
コマンドラインという画面からClaudeを呼び出して、ファイルを作ったり、既存のメモを読んで作業したり、繰り返し使う仕組みを少しずつ育てていくことができます。
ChatGPTとの違いを一言で言うと
読者の多くは、ChatGPTを使ったことがあると思います。そこでよく聞かれる疑問が「Claude Codeって何が違うの?」です。
普段のChatGPTが「その場で相談に乗ってくれる相手」だとしたら、Claude Codeは「自分のファイルやメモのある現場に入って一緒に整えてくれる相手」に近いです。
ChatGPTに単発で相談するのと違って、Claude Codeの面白さは、自分の手元のファイルやフォルダを土台にしながら、仕組みそのものを少しずつ育てていけるところにあります。
「なるほど、ただの会話AIじゃなくて、手元の情報整理や運用に向いているのか」——そのくらいの理解で、最初は十分です。
難しそうに見えるかもしれませんが、最初はプログラミングの知識がゼロでも大丈夫です。
まずは「こういうことをやってほしい」と自然な言葉で頼んでみて、「こんなことを任せられるのか」という感覚をつかむだけで十分です。
Obsidianが難しそうなら、Notionから始めてもいい
Claude Codeを使った第二の脳の作り方を解説している動画や記事では、よく「Obsidian(オブシディアン)」というツールが登場します。
でも、Obsidianと聞いてもピンとこない方も多いはずです。
Obsidianは、シンプルなテキスト形式でメモをためて育てていくタイプの知識管理アプリです。
ノートをリンクで繋げたり、グラフで可視化したりできる点が人気で、知識管理ツールとして多くの人に使われています。
一方でNotionは、メモ・タスク・データベース・カレンダーなどを一画面で管理できるツールで、日本でもビジネス利用が広がっています。
「名前くらいなら聞いたことある」という方も多いでしょう。
ツールより「考え方」が先
ObsidianとNotionはそれぞれ特徴が違いますが、初心者のうちはどちらを使うかより、「自分の情報を一か所にまとめる」という習慣をつくることのほうが大切です。
Claude Codeと組み合わせる場合も、Obsidianが必須なわけではありません。
「自分の情報を、AIが参照しやすい形で整理しておく」という考え方さえあれば、Notionでも、テキストファイルの集まりでも代用できます。
ツールに迷ったら、まず使い慣れているものから始めてください。Notionをすでに使っているなら、そこから始めれば十分です。
なぜ完成品を使うだけではなく、自分で少しずつ作るのか
「市販のAIツールをそのまま使えばいいじゃないか」と思う方もいるかもしれません。
たしかに便利なAIサービスはたくさんあります。
でも、自分で少しずつ作ることには、いくつかの意味があります。
一番大きいのは、自分に必要な範囲だけを作れるという点です。
全部入りのツールは機能が多すぎて、結局どこを使えばいいかわからなくなりがちです。
自分の手で作ると、「自分はこれだけあれば十分」という形にできます。
安全に、小さく、育てる
もう一つ大切なのが、「権限をきちんと絞る」という考え方です。
AIに何でもアクセスさせると、思わぬところで情報が漏れたり、意図しない変更が起きたりするリスクがあります。
でも、最初から怖がる必要はありません。
最初は「読むだけ」「下書きを作るだけ」でも十分な価値があります。
たとえばClaudeに「このメモを読んで要点をまとめて」とお願いするだけでも、立派な第二の脳の使い方です。
ファイルを勝手に変更する権限は与えなくていい。下書きを出力してもらって、自分で確認してから貼り付ければ十分です。
「安全に、小さく、育てる」——これが第二の脳を作るときの基本的な姿勢です。
第二の脳は、ざっくり5つの役割でできている
少し整理しておきましょう。
第二の脳と呼ばれるシステムには、大きく5つの役割があります。
5つの役割を頭に入れておく
① 記録する場所 日々のメモ、アイデア、調べたことをためておく場所です。NotionでもObsidianでも、テキストファイルでも構いません。大切なのは「一か所にまとまっている」こと。
② 重要情報の整理 ためた情報をカテゴリーに分けたり、タグをつけたりして、後から探しやすくする仕組みです。これもAIに手伝ってもらうことができます。
③ 必要なときに検索する仕組み 「あの情報どこに書いたっけ」を素早く解決するための仕組みです。インデックスを作ったり、AIに「この中から探して」と聞いたりします。
④ やらせたい作業の型(スキル) 「毎週のブログ下書きを作る」「会議メモを要点に整理する」といった、繰り返し使う作業パターンを登録しておくことです。
たとえば営業なら、商談メモ、断られた理由、刺さったトーク、法人ごとの反応を蓄積しておくと、「A社に近い反応パターンの企業へ、次はどう切り返すか」をAIに相談しやすくなります。
⑤ 必要なら先回り支援 慣れてきたら、「この時期になったらリマインドして」「定期的にまとめレポートを作って」といった自動化も視野に入ります。ただし、これは最初は不要です。
初心者は、①と②だけから始めれば十分です。③④⑤は後からゆっくり加えればいい。全部いっぺんに作ろうとしないことが、長続きの秘訣です。
完全初心者の始め方——いきなり全部作らなくていい

ここが一番伝えたい部分です。
「第二の脳を作ろう」と思ったとき、多くの人が「どこから手をつけていいかわからない」という壁にぶつかります。
でも、最初は本当にシンプルでいい。
最初の一歩はこれだけでいい
ステップ1:情報をまとめる場所を一つ決める
NotionでもObsidianでも、ふだん使っているメモアプリでも構いません。「ここに書く」と決めるだけで、情報がばらつかなくなります。
ステップ2:記録を始める
仕事でひらめいたこと、調べてわかったこと、読んだ記事の感想。小さなことでも書き留めていきます。ここではAIは不要です。まず「記録の習慣」をつくることが先です。
ステップ3:AIに一つだけ役割を持たせる
ここでClaudeの出番です。「溜まったメモを読んで、今週のブログネタを5つ提案して」「この文章を読んで要点をまとめて」「このメールの返信の下書きを作って」——こういった依頼を一つだけ試してみてください。
派手な自動化より、再利用できる記録が先です。「後でAIに見せられる形でメモしておく」という意識が、自然に第二の脳の土台になっていきます。
今日からできる、最初の一歩
「第二の脳」は、仕組みが複雑に作れる人だけのものではありません。
NotionやObsidianがなくても、スマホのメモアプリとClaudeの組み合わせだけでも、第二の脳の最初の形は作れます。
AI活用の本質は、ツールを増やすことではなく、自分の思考や記録の流れを整えること。この視点さえ持っていれば、どんなツールから始めても大丈夫です。
難しそうに見えるけれど、最初はここまででいい——「記録の置き場所を一つ決めて、それをClaudeに読ませてみる」。
今日できる一歩は、それだけです。
まずNotion(あるいはふだん使っているメモアプリ)を開いて、「最近気になっていること・調べたこと・やりたいこと」を箇条書きで書き出してみてください。
それをClaudeに見せて「これを整理して、次に取り組むべきことを提案して」と頼んでみる。これだけで、あなたはもう第二の脳を使い始めています。
小さく始めて、少しずつ育てていけばいい。そういう仕組みです。
この記事が、AI活用の入口として少しでも役に立てれば嬉しいです。難しいところや「もっと知りたい」と思った部分があれば、コメントやSNSで教えてください。