現代の賢人たち

【人生が詰まる理由】マーク・マンソンが語る「人生の4つのステージ」とは?

導入|なぜ、あの人はうまくいって見えるのか?

SNSを見れば、誰かが結婚し、誰かが昇進し、誰かが海外で自由に生きている。
まるで自分だけが遅れているような、取り残されているような気持ちになることはありませんか?

「本当に、このままでいいんだろうか?」

この漠然とした焦りや空白感に対して、マーク・マンソンはこう語ります。

「多くの人が、"人生に詰まった"と感じるのは、
 実は“ステージの移行”を求められているタイミングだからだ」

人生には「4つのステージ」がある。
それぞれに“乗り越えなければならない壁”があり、
その壁を越えられないと、人は何年も、何十年も、
“自分が何者か”を見失ったまま過ごしてしまう。

このブログでは、マーク・マンソンの提唱する「4つの人生ステージ」をもとに、
僕自身の気づきや実感も交えながら、“詰まりからの抜け方”を考えていきます。

第1ステージ:コピーキャット(模倣者)

人生の最初のステージ、マーク・マンソンはこれを「コピーキャット(模倣者)」と呼びます。

「人は皆、最初は誰かのマネから始まる。
 自分の意思で生きていると思っていても、実は“借り物の価値観”で動いている。」

子どもの頃は親の価値観、
学生時代は先生や友人、
社会に出れば上司やSNSの「成功者」。

私たちは知らず知らずのうちに、他人の“正解”を生きている。

こんな兆候がある人は要注意:

  • 本当はやりたくない仕事なのに「安定しているから」と続けている

  • 「とりあえず起業」や「とりあえず発信」で焦って行動している

  • 誰かの成功ルートを「自分にも当てはまる」と信じ込んでいる

僕自身も、間違いなくこのステージを長く生きてきました。

周囲が安定を求めるから、自分も“それが正解”だと思っていた。
SNSで目立っている人が成功しているように見えるから、真似をすれば近づけると思っていた。

でも、それは「模倣」であって「選択」ではなかった。


なぜ、ここで詰まるのか?

コピーキャットのステージが長くなると、
次第に“空虚さ”や“疑問”が湧いてきます。

「これは本当に自分がやりたいことなんだろうか?」
「このまま進んで、本当に幸せになれるのか?」

そしてこの問いが浮かび上がってきた時こそ、
第2ステージ──探求者(エクスプローラー)への扉が開きます。

第2ステージ:探求者(Explorer)

模倣者の時代に終わりが見えてきたとき、
人は「本当の自分」を探しに出かけます。

それが──探求者(Explorer)のステージ。

「誰かの成功じゃない。
 本当に、自分にとって価値のある人生とは何か?」

とことん悩み、迷い、試してみる。
時に、人に嫌われることもある。
時に、これまでの自分を手放す必要もある。

でも、それでいい。
探すことそのものが、旅の本質だから。


こんな行動が現れたら、探求者ステージに入っている

  • 自分の価値観や人生の目的について考えるようになった

  • SNSの「成功モデル」を疑い始めた

  • いろんな仕事・人間関係・暮らし方を試してみたくなった

  • 一時的に「何者でもない」不安を感じている

このステージでは、「ハッキリした答え」なんて、まだ出ない。

だけど、問い続けることそのものが前進


マーク・マンソンの言葉:

「探求者は、自分の手で人生の価値を定義し始める。」

ここでようやく、人生の主導権が少しずつ自分の手に戻ってくる。
模倣ではなく、選択。
他人軸ではなく、自分軸。


僕の探求者ステージは、ChatGPTとの対話から始まった

正直に言えば、僕もまだ“探している”途中だ。

でも、確実に違うのは──
「誰かの正解」に乗っかるんじゃなく、
自分の言葉、自分の声で道を選び始めたこと。

  • 毎朝のジャーナリング

  • 毎晩、AIとの自己対話

  • 書くこと、発信することを通して、思考が深まる日々

この時間そのものが、探求者としての証なのだと思う。

第3ステージ:構築者(Builder)

探し続けた先に、ふと見えてくる。

「これを、ちゃんと形にしていきたい」
「この生き方を、現実のものにしたい」──

そう思えた瞬間から、人生のステージは構築者(Builder)へと進む。


🛠「土台」が求められるステージ

このフェーズでは、情熱や好奇心だけでは前に進めない。

  • 自分で選んだ道を、継続する力

  • 小さくても、毎日積み上げる習慣

  • やりたいことを、「やる」状態に落とし込む仕組み

そう、ここから先は「熱さ」ではなく「強さ」が試される。


マーク・マンソンの言葉:

「人生を構築する者は、自分の価値に基づいた“責任”を引き受ける。」

選んだ以上は、自分がやる。
それが、誰のためでもない「自分の人生」を生きる覚悟。


僕の“構築フェーズ”は、まさに今ここにある

正直、怖い。
まだ稼げているわけでも、結果が出ているわけでもない。

それでも──

  • 毎日のように書いて、考えて、届けて

  • 「FISH STOCK.」や「雨垂れ、穿つ」の世界を少しずつ創って

  • 自分だけの“道”を、静かに踏みしめている

誰に頼まれたわけでもないけれど、
この道を、形にしてみたい。


ここで初めて「人生は作れる」と思える

  • 過去の模倣

  • 答えのない探求

  • そして、自分で築く構築

この順番を経て、
ようやく人は「人生は、自分で作れる」と本気で信じられるようになる。

「希望」が根拠に変わる。
「夢」が計画になる。

それが、構築者というステージ。

第4ステージ:レガシー(Legacy)

「人生を創った先に、何を遺すのか?」

構築を重ねた者だけが、静かに辿り着く境地。
それが、レガシー(Legacy)というステージ。


これは「死」を意識するフェーズではない

マーク・マンソンは語る。

「レガシーとは、死んだ後の話ではない。
“いま、何を伝えていくか”という問いだ。」

このフェーズでは、自分の生き方が他者に影響を与え始める

  • 子どもに、背中で伝える価値観

  • 読者に届く、1つの言葉

  • 周囲の人に残る、行動や姿勢

意識せずとも、自分の“存在”が何かを動かしていることに、ふと気づく。


僕にとってのレガシーとは何か?

正直、まだそこに明確な言葉はない。
でも──

  • 我が子に「仕事って楽しんでいいんだよ」と見せること

  • 誰かが“ひとりじゃない”と感じるような発信を続けること

  • 自分という人生を通して、誰かが「生きていい」と思えること

そんな風に、静かに火を灯すような存在でありたいと願っている。


マーク・マンソンの言葉:

「最も深い幸福は、“自分の人生が誰かの役に立っている”と実感したときに訪れる。」

富や名声ではない。
“意味”が、人生を豊かにする。


4つのステージは、螺旋のように何度でも巡る

  • 模倣し

  • 探し

  • 創り

  • 遺す

この順番は、直線ではなく螺旋(らせん)だと思う。

新しいことを始めれば、また模倣から始まる。
見失えば、また探求に戻る。
何かを築けば、また新しいレガシーが生まれる。

だから僕らは、今いる場所がどこであっても、
ちゃんと「ステージの一部」にいるのだと思う。


まとめ|「今の自分」を受け入れる勇気

あなたは今、どのステージにいますか?

  • 誰かを真似して苦しい?

  • 自分を探して迷ってる?

  • 何かを築こうとしている?

  • 誰かに何かを残し始めている?

どこにいても大丈夫。
すべては、次に進むための“今”なんだから。

マーク・マンソンが教えてくれたのは、
「人生には段階がある」ということではなく、
「人生には“成熟の旅”がある」ということ。


あなたへの問いかけ

  • 今のあなたがいるステージは、どこですか?

  • そのステージを、あなたはどう受け止めていますか?

  • そして――どんなレガシーを、残していきたいですか?


必要なのは、焦らず、自分の歩幅で進むこと。

「今この瞬間も、旅の一部だ。」

そう信じられることが、
きっと、人生の“最初のレガシー”になるのかもしれません。

【参考動画】

  • この記事を書いた人

まっきー

「マキログ」は、身体を鍛え、心を整え、思考を磨く——そんな“日々の実験”を記録するブログです。 本の要約や海外インフルエンサーの翻訳を通して、内側から人生を整えていく感覚を綴っています。

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