現代の賢人たち

『価値は、すでにある。』 ― 信頼される人が実践している、たった一つの“姿勢” ―【Iman Gadzhiに学ぶ価値の再定義#3】

はじめに|“信頼される人”には、理由がある

知識やスキルがあるはずなのに、なぜか人に頼られない人。
特別な才能があるわけでもないのに、なぜか安心感を持たれる人。

この違いは一体、何なのか?

Iman Gadzhiは言います。
「人が本当に求めているのは、アドバイスじゃない。理解されることだ」

これは、80年以上前に書かれた名著『人を動かす』(デール・カーネギー)の中心テーマとも重なります。

今回の最終話では、**「信頼される人が自然にやっていること」**を、Imanとカーネギーの教えから紐解いていきます。


「教える人」より、「理解しようとする人」が信頼される

Imanが語るのは、「ドクター・アプローチ」と呼ばれる姿勢。
これはまるで医者のように、相手の現状・理想・障害を丁寧に“診断”する接し方のことです。

カーネギーもこう言っています。

「人に好かれる秘訣は、相手に“興味”を持つことだ。」

信頼は、知識の量よりも“聞こうとする意志”から生まれるのです。


信頼を築く「3つの問い」|Imanが教えるベースの型

信頼される人が自然に行っているのは、この3つのシンプルな質問。

質問意図
「今、どんな気持ちですか?」現状=“現在地”を把握する
「どんな未来を望んでいますか?」ゴール=“目的地”を描く
「何がそれを邪魔していると思いますか?」障害=“ブロック”を明らかにする

これらの問いは、クライアントにも、自分自身にも使えます。
Imanはこのアプローチで、数百人のビジネスを軌道に乗せてきました。


僕自身の変化|“伝える”から“届く”へ

以前の僕は、良かれと思ってアドバイスをしていました。
でも、相手の反応は薄く、時に拒絶されることも。

あるとき、「まず相手の話を聞いてみよう」と姿勢を変えました。
すると、自然と「ありがとう」「もっと話したい」と言われるようになったんです。

Imanもこう語っています。

「コーチングで本当に大事なのは、答えを言うことじゃない。“聞く力”こそが価値になる」

この一文で、僕の中の何かが変わりました。


今日からできる「信頼される人」の習慣ワーク

STEP1:あえて、アドバイスしない会話をしてみる

  • 「それって、どう思ってる?」

  • 「何が一番つらいと思った?」

  • 「どんなふうに変えたいと思う?」

→ 聞くことに徹すると、相手の目が変わります。


STEP2:自分自身にも問いかける

  • 今、自分はどこにいる?

  • どんな状態を目指している?

  • 何がそれを邪魔してる?

→ この問いは、自分を信じ直す力になります。


STEP3:発信や文章にも問いを使ってみる

  • 冒頭で共感を引き出す「問いかけ」を入れてみましょう

  • 例:「あなたも、“伝わらない悩み”に苦しんだことはありませんか?」

→ 文章が“独り言”から“対話”に変わります。


信頼される人が、使っている“文章の設計図”

信頼を得る人は、話すように、文章を書きます。
ここでは、人の心に届く言葉をつくる3つの要素をご紹介します。


【1】共感:「わかるよ」と言える文章で始める

あなたも、こんなふうに思ったことはありませんか?

→ 読者の“心の声”を言語化するだけで、文章は引き込まれます。


【2】信頼:自分の体験・声で書く

「昔、僕は○○でつまずいていました」

→ 失敗談・迷い・感情の揺れを、飾らずに書くほど伝わります。


【3】行動:読後に“できそう”と思える一歩を添える

「まずは、今日の夜、自分に3つの問いを投げかけてみてください」

→ 小さなアクションが、「読んでよかった」を生みます。


まとめ|“理解したい”という姿勢が、人を動かす

Iman Gadzhiはこう語っています。

“People don’t want advice. They want to be understood.”
「人が本当に求めているのはアドバイスじゃない。理解されることだ。」

そしてカーネギーも、こう言いました。

「相手を変えたければ、まずこちらが“耳”を差し出せ。」

あなたがもし、価値ある何かを持っているのに
「伝わらない」「届かない」と感じているなら。
それはスキル不足ではなく、“姿勢”の角度かもしれません。


『価値は、すでにある。』3部作を終えて

1話目:「自分には何もない」と思っていた自分へ
2話目:価値を“伝わる形”にする方法
3話目:信頼をつくる姿勢と、言葉の力

この3つのステップを経たあなたは、もう「何者でもない人」ではありません。
誰かの“希望”になれる人です。


あなたと一緒に次の一歩へ

  • 今日、自分に問いかけてみてください:「今、どこにいて、どこへ行きたい?」

  • そして、noteでもInstagramでもいい。「言葉にして届ける」ことを始めてみてください。

  • あなたの経験が、誰かの人生を動かす“スイッチ”になるかもしれません。


【参考】

  • Iman Gadzhi『Give me 33 minutes…』シリーズ(YouTube)

  • デール・カーネギー『人を動かす』

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  • この記事を書いた人

まっきー

「マキログ」は、身体を鍛え、心を整え、思考を磨く——そんな“日々の実験”を記録するブログです。 本の要約や海外インフルエンサーの翻訳を通して、内側から人生を整えていく感覚を綴っています。

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